歌手宇多田ヒカル(27)の突然の「活動休止」宣言にも衝撃が走った。9日、自身のブログで年内いっぱいで音楽活動を無期限で休止すると発表したものだ。理由は「15歳から音楽ばっかりやってきて、人として成長の止まっている部分がある」としたうえで「人間活動に専念しようと思う」と説明。
98年にデビューしてから、確かに走り続けてきた人生だ。デビュー翌年に出した初アルバム「First Love」が国内外で990万枚セールスの空前の記録を樹立。04年には海外にも進出して奮闘。この間、結婚と離婚を経験、また卵巣腫瘍(しゅよう)という病気と闘ったりと、他人ながら大変な12年間だったと推察する。
ここで一度リセットしたくなったのかもしれない。「人間活動」について「熱心に、謙虚に、新しいことを勉強したり、この広い世界の知らないものごとを見て知って感じて、一個人としての本当の自分と向き合う期間」と解説した本人の気持ちも理解できる。
28歳で芸能界から身を引いた母親の藤圭子(59)に重ね合わせる芸能関係者もいるが、娘の宇多田の場合は引退についてはきっぱり否定。「2年になるか、5年になるか、わからないけど一回り大きくなって帰ってくる」と復活を約束。それがファンにとってはせめてもの救いだ。<スポーツニッポン編集委員・佐藤雅昭>
No comments:
Post a Comment